ジョン・ポリス・スプラッターズクラブ

城戸が2022年に観たスプラッター映画

エクストロ

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Amazonプライムにて突如配信された、幻のSFホラー『エクストロ』。どういう経緯か廃盤になっていたので、数万円する中古ソフトを買うくらいしか観る手段が無かったものだから、ホラーファンは歓喜の声をあげた。

 

私はルール無しって映画が全然好きじゃなくて、何の制約もないままただ超常的な力によってコワイ出来事が起こり続けるのは、面白いかもしれんが、物語としてはどうなのヨ、と感じずにはいられない(ぶっちゃけ死霊のはらわた2とかも好きじゃない)ので、この『エクストロ』に登場する謎のエイリアンは終始ナゾめいていて結局なにをしようとしてんのか分からないため、ルールが無いなあ、ルールが。と思いつつ、その破綻によって生まれる心底面白い光景(エイリアンによって妊娠させられた女性の腹を突き破って成人男性が出てくるトコなど)にゲラゲラ笑ったりしていて楽しかったんですが

 

ビックリしたのが、なんて画面に注意のはらった映画であるのか、という点。こんな話を撮っているくせに、画面に映るものがことごとく魅力的で、全編おもしろい、興味深いものしか映っていないと言っても過言ではないくらい。これはもしかしたら、とてつもなくマトモな監督なのかもしれない、と思っていると、基本室内が舞台ながら、ちょっとだけ公道でのシーンがあったりして、その野外でのカメラの滑らかさといったら。彼のつくった野外の映画を観てみたいものですね。